どうやって収入を得るか

 前回は日本語教師のお金事情について取り上げました。まだ日本語教師になってはいませんが、給料の低さは大いに憂いることです。それではどうするか。いくつか考察したいと思います。

 ターゲットはビジネスマン

 日本語学校ではおおむね、留学生に日本語を教えています。留学生ではなくビジネスマンに目を向けるとどうでしょうか?ビジネスマンであれば、企業や個人がお金を支払うことになるため、時間単価は日本語学校に比べて大幅にアップします。以前、ビジネスマンに教えることをテーマにした日本語教師のセミナーに出席したことがありますが、十分に食べていけるだけのお金をいただいているとのことでした。

 ビジネスマンに教えるといってもどこで教えるかが重要です。企業から委託を受けるケースもあるでしょうが、このような案件を見つけることが非常に難しいです。どこでそのような案件が出ているのか。前述したセミナーの講師の方によると、口コミが大きいとのことでした。そうすると実績が必要になります。また、企業はいい金額を支払う以上、求めるレベルも高いものになります。新米の日本語教師がいきなりやるにはハードルが高いかもしれません。

 ただ、個人レッスンという手はありそうです。個人レッスンであれば、相手のニーズに合わせてきめ細かく教える内容を考える必要がありますが、それなりの料金を設定できるのではないでしょうか。個人レッスンを求めているビジネスマンをどうやって探すか、という問題はありますが、SNSなどネットの活用が重要になると思います。講師の方はチラシも有力だとのことでした。このあたりも研究の余地がありそうです。

 オンラインレッスンを活用

 新型コロナウイルスの流行によりニーズが高まっているのがオンラインでのレッスンです。オンライン専用サイトがあるので、そこに登録するという方法が考えられます。教師と学習者が1対1でやるものがメインになると思います。オンライン専用サイトは登録料などが差し引かれるため多少経費がかかりますが、学習者を集める苦労は少なくてすみそうです。

 ただ、オンライン専用サイトには多くの日本語教師が登録しているため、競争が激しいです。高評価の教師には多くの学習者が集まるでしょうが、反対に低評価を付けられてしまった場合、挽回できるのでしょうか。特に私のような新米日本語教師がすぐに学習者のニーズを満たすのはなかなか難しい気がします。とはいえ、経験を積むことで教え方が上手になるので、そこをどうとらえるかです。

 オンラインレッスンは新型コロナウイルスが収束した後も有力です。何より世界中の学習者とつながってレッスンができるようになるので、やり方次第ではかなり面白い気がします。オンライン専用サイトで腕を磨いた後、自ら専用サイトを立ち上げて一定の学習者が利用するようになれば収入も安定するのではないでしょうか。

 ハイブリッド型を志向

 二つの手法を取り上げましたが、いずれも最初の“一歩”=初めての仕事をどうやってゲットするかが難しそうですね。そのことも踏まえて現時点では、ビジネスマンを対象にした個人レッスンとオンラインレッスンの組み合わせ、または日本語学校の非常勤講師と個人レッスンとオンラインレッスンの組み合わせなど、ハイブリッド型の展開を考えています。日本語学校の非常勤講師の掛け持ちもありますが、前回考察したように1コマあたりの給与単価が高い学校でないと、生活が厳しいです。授業の準備を考えるとフルに5日間、働くことはかなり難しいと思います。

 こうしてまとめてみると「捕らぬ狸の皮算用」という感じがしないでもありません。アラフィフから日本語教師を目指した以上、収入の厳しさは重々承知しているつもりです。場合によってはアルバイトをしながらやるかもしれません。でも、打開策はきっとあるはずです。走りながらいい方向に向かっていきたいと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA