オンライン日本語教師という選択肢

最近は外国人留学生が増えているせいか、日本語教師を募集している日本語学校の案内をかなりの頻度に見かけるようになりました。某日本語教師関連のサイトに登録していると、募集案内が週に2~3件程度送られてきます。

今は“売り手市場”!?

日本語教師となりたい人にとっては、“売り手市場”ということで今がチャンスです。非常勤講師であれば、現在1コマ当たりの給与の相場は2000円前後ではないでしょうか。コロナ禍前の状況は知らないのですが、募集案件が多いので相場は上がっているのではないかと推察いたします。

しかしながら、日本語教師の給料が安いという現実はそうそう変わりません。ある程度食べていけるようになるには、常勤講師になってそれなりのキャリアを積んで役職に付かないと難しいのでは、という気がしていますが…。

自宅で教える

そこで注目されるのがオンライン日本語教師です。オンライン日本語教師とは、ウェブを使って自宅や自分の好きな場所で学生を教える日本語教師です。自分のライフスタイルに合わせて働く時間も決められます。本業がある人であれば、副業として取り組むことも可能です。

二つのタイプがあるか

ただ最近ですが、オンライン日本語教師についても二つのタイプがあることに気が付きました。一つはプライベートのオンライン授業を実施している日本語学校などに登録して働くタイプ。もうひとつは日本語を教えたい人と日本語を学びたい人とをマッチングするオンラインサービスに登録するタイプです。

前述のタイプの場合、その日本語学校がオンライン授業について、1コマの料金を決めています。そのため、給与面では学校で直接学生に教えるのとあまり変わりがないかと思います。ただ、プライベートのオンライン授業なので、多くの学生を相手にしなくてもいいということがあります。

給料は2倍にも

一方、後述のタイプは自分自身で料金を決められるのが特徴です。例えば、50分あたり3000円でも4000円でも値付けすることできます。日本語学校で教えるのと比べてコマ当たりの給料は簡単に1.5倍、2倍以上になります。私が注目しているのは、こちらのタイプのオンライン日本語教師です。

オンラインサービスに登録する場合ですが、学生を教えるのに必要なサービスが受けられる代わりに、1回のレッスンで一定の手数料を取られてしまいます。個人的な考えとしては、学習者を探す手間やシステム構築・運営・管理、セキュリティ対策などを考えると、必要経費として仕方ないのかなと思います。

一方で、自らオンラインシステムを構築してサービスを提供するという考え方もあります。すべてを自分でやった方が手数料を取られない分、利益率は高まります。しかし、システム構築・運営の手間暇や理を考えると、どうでしょうか。実際にそのような方法を実践した人が本を出していますので、今度、その本を紹介したいと思います。

自分のライフスタイルで可能

オンライン日本語教師は、レッスンの時間設定が自分のライフスタイルに合わせて決められるというのも大きな魅力です。例えば、平日に本業がある人であれば、週末の土曜・日曜日にレッスン時間を設けることができます。平日でも会社に行く前の早朝や、帰宅後の夜間などでもレッスンは可能です。

オンライン日本語教師一本でやるとすれば、1日にどれだけのレッスンを入れるかが勝負になると思います。それと1回あたりのレッスン料金でしょうか。これらはある程度、自分自身の頑張り次第で実績を上げることができるので、日本語学校で教えるよりも稼げる可能性が高まります。

こうしてみるとオンライン日本語教師は、日本語教師の働き方の選択肢の一つとして大きな可能性を秘めています。実際に多くの人がマッチングサービスに登録してオンライン日本語教師として活躍しています。今後、オンライン日本語教師についてもう少し、深堀してみたいと思います。

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