スタッフのアドバイス

某大学の先生が運営する通信講座にはいくつかの特徴があります。今回はその一つとして、通信講座のスタッフによるコンサルティングを紹介したいと思います。

コンサルティングは3回でZoomを使って行いました。1回目は通信講座を開始した2月、2回目はゴールデンウイーク期間中の5月、3回目は8月です。スタッフの方は自らも通信講座を使って合格し、現在日本語教師として活躍している女性の方でした。各回ともだいたい1時間ぐらいだったと思います。

 勉強の習慣化を

初回は通信講座に対する期待と不安が入り混じった感じでスタートです。いわゆるオリエンテーションでどんな風に進めていけばいいのかを確認していきました。スタッフの方は気さくな感じで話してくれました。この時です。116項目の講義資料を5回やるように言われたのは。「うわっ」とたじろぎながら、どうすればできるのかを考えました。

アドバイスとしてもらったのが、勉強を「続けられる仕組み」「習慣化」です。確かに試験の10月まであと8カ月でしたが、継続的に勉強していかないと体系的に知識が身に付きません。いわゆる一夜漬けのような勉強では無理だということです。

あと、116項目を一巡してから日本語教育能力検定試験の過去問題(以下過去問)に取り組むようにとのことでした。確かに学習したことがどれだけ身に付いたかは、過去問をやるのが手っ取り早いです。

初回では、今後の勉強量の多さに慄きながらも、スタッフの方と話してやる気をもらいました。

 進捗状況を報告

2回目の5月のコンサルティングは講義資料を1回やり終えた後だったので、問題意識を持って臨めました。実際やってみて「毎日勉強する習慣ができた」「思ったほど内容が難しくない」「知識が少し定着した」という実感を得ることができました。

この時にアドバイスを受けたのが5年分の過去問の5回実施です。これまた「ぎょっ」としましたが、試験対策で過去問をやることは王道です。問題を単に解くだけでなく、なぜそういう答えに至ったか解説できるようにする、とのことでした。実際、そこまではできませんでしたが、過去問をどれだけやり込むかは試験の合格を左右します。次回以降に過去問の効能を紹介したいと思います。

また、2回目のコンサルティングでは、私が苦手とする音声問題について相談しました。音声記号については「覚えてください」とのことでした。これまであいまいにしてきましたが、克服するためにはきちんと記憶したうえで問題に取り組まなくてはいけないことを改めて認識しました。

 勉強のポイントを確認

3回目になると、ある程度勉強が軌道に乗って、より自分が課題とするテーマが見えてきます。今回は記述問題について相談しました。もともと文章を書くことは苦ではなく、試験時間内に決められたマスを埋めるだけの能力はあると自負しています(たまにはこういうこともアピールします、笑)。ただ、それだけでは試験の記述対策としては不十分で、問いに対して適切に記述することが重要です。

スタッフの方からは「最初に意見を書く」「問いの言葉を使う」とのアドバイスを受けました。このうち「最初に意見を書く」については、他の参考書などを見ると、別の考え方もあるので、あくまでも一つのやり方という認識でいいかと思います。実際、私が書いたものはそうでないものもありますし、問題集の答えでも結論が最初でないパターンは数多くみられます。記述対策についても、次回以降で触れたいと思います。

今回も改めて音声対策について相談し、ポイントを確認しました。「音をたくさん聞く」「毎日聞く」などのアドバイスをいただきました。

講義資料、過去問ともにそれなりの手応えを得ていたので、記述や音声のこと以外はあまりこちらから話を聞かなかったと思います。話したとしても、自分で答えが分かっていました。それは「やるしかない」ということ。試験についてどれだけ勉強が進んでいないか、知識が身に付いていないかを不安に思っていたとしても、結局は試験までの残りの時間、やるだけのことをやるしかない、ということに尽きます。

 3回のコンサルを受けて

トータル3回ですが、3カ月ごとのタイミングでちょうどいい感じでした。最初のスタート段階、講義資料を一巡した後でのタイミング、勉強がある程度軌道に乗った段階と、それぞれの段階で抱える問題についてアドバイスをもらうことができました。欲を言えば、試験1カ月前にもう1回コンサルティングを受ける機会があれば、追い込み前の状況を確認できたかなと思います。  

私の場合、一緒に勉強する仲間がいたわけではないので、こうしたコンサルティングは自分の勉強のやり方を確認したり進捗状況を把握したりする上で、良い機会となりました。励ましてもらったりこれまでのやり方に自信がついたり、また今の状況に危機感を持ったりなど、スタッフの方と話すことで自分のことがよりわかってきます。

コンサルティングは某大学の先生の通信講座を受講して良かったなと思えるサービスの一つです。

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