かつて戦国大名、伊達政宗の居城として建造された仙台城。何度か仕事で仙台に行ったことはありましたが、仙台城を訪れたのはつい最近でした。そこで初めて知ったのは、仙台城はもともと天守がなかった城ということでした。現存していなくもて、当時はさぞかし立派な天守があったのだろうと思っていたので意外でした。こういった事実を知ることも城歩きの醍醐味ですね。
仙台城は伊達政宗が慶長7年(1602)、青葉山に築城しました。調べてみると、徳川家康の警戒を避けるために天守を設けなかったと言われているようです。標高約130メートル、東側が広瀬川に臨む断崖であり、西側を「御裏林」と呼ばれる山林が、南側を竜ノ口渓谷が囲むという自然の地形を巧みに利用した山城です。本丸は山上にあって街への往来が不便であるため、正宗の死後、二の丸御殿が造営されました。以後、藩政は二の丸で行われるようになりました。
本丸跡を歩きましたが、テレビなどで見たことのあった伊達政宗の銅像が印象的でした。山上から見る仙台の街の景色はなかなかのものです。石垣も立派で攻略するのは「大変だろうな」と想像できました。ただ本丸に関する建物は全くないのが少し寂しい感じです。行くにはバスを使うのが便利です。地下鉄東西線の「国際センター駅」からは徒歩約20分かかります。帰りは城から下りになるので利用するのはいいと思いますが、行きは上りになるので少し大変かもしれません。
【仙台城】
所在地:仙台市青葉区川内1
アクセス:バス/JR仙台駅西口バスプール16番乗り場より、観光循環バス「るーぷる仙台」
で約26分。「仙台城跡」(青葉城本丸会館駐車場内)下車
地下鉄/東西線「国際センター駅」から徒歩約20分