今年1月、昨年の日本語教員試験に落ちてしまったことを報告しました。今年は今から試験に向けた勉強に取り組み、合格を目指したいと思います。
そもそも日本語教員試験とは、日本語教師の国家資格の試験です。これまで日本語教師になるためには、
①4年制大学または大学院において日本語教育を主専攻または副専攻で修了
②日本語講師養成講座420時間修了
③日本語教育能力検定試験合格
といった上記の3要件のうち1つ以上を満たすことが求められていました。多くの日本語学校の求人情報を見ると、3要件が記載されています。これに新たに「登録日本語教員の資格保持者」が加わることになりました。
すなわち日本語教員試験に合格し、実践研修を修了した人=「登録日本語教員」も日本語教師の求人条件に合致することになります。登録日本語教員はその名の通り、文部科学省大臣の登録を受けた人たちです。
私の場合、すでに上記の②と③をクリアしているので、日本語教師としての条件を満たしています。ただ文部科学大臣の認定を受けた「認定日本語教育機関」では、日本語を教えることができません。認定日本語教育機関で教えるには、登録日本語教員の資格が必要だからです。
認定日本語教育機関は2024年4月に始まった制度で、「留学」という在留資格の学生を受け入れることができます。既存の日本語学校などは認定日本語教育機関への移行を進めている最中で、現時点(4月26日時点)では全国で41校しかありません。
ただ、文科省のお墨付きをもらったほうが日本語学校として好ましいでしょうから、今後増えていくものと思います。また2029年3月末までに認定日本語教育機関の認定を受けられないと留学生を受け入れられなくなることから、日本語学校として存続するためには必要な認定でしょう。
こうしてみると、認定日本語教育機関で日本語教師をするには登録日本語教員の資格が必要ですし、取らないよりは取った方が日本語教師として選択の可能性が広がります。
また、現在、日本語教師である人(詳細は省きますが告示校で1年以上の勤務)は経過措置があり、試験等が免除されます。
私の場合、告示校で1年以上、教えることができれば経過措置により講習だけで登録日本語教員になれます。しかし、日本語教師として必要な知識を身に着け、定着させるため、今年の日本語教員試験にチャレンジしたいと思います。
試験日は11月2日(日曜日)。今から準備をすれば十分間に合います。今年こそは合格の美酒を味わえるように頑張ります。