東京風景(15)東京駅

赤レンガが印象的な東京駅

赤レンガの外観が印象的な東京駅。日本近代建築の父と言われる辰野金吾が設計し、1914年(大正3)に開業しました。1945年(昭和20)の東京大空襲によって被災し、修復工事が行われました。それから50年以上たち、丸の内駅舎を創建当初と同様のものに復原しようと工事が行われ、2012年に現在の外観の駅舎が完成しました。復原で特徴的なことの一つは南北にあるドームです。内部からみると多くのレリーフが飾られているなど、欧州調の建築物の雰囲気を醸し出しています。また復原に先立つ2003年には国の重要文化財に指定されました。

東京駅は東海道新幹線や東北新幹線などの発着駅であり、多くの路線が乗り入れています。JR東日本管轄では、1日あたりの平均乗車人員が4番目(2021年度)の多さです。

新型コロナウイルスが流行する前は、外国人旅行客が増えていたこともあり、駅構内はとにかく人が多いという印象でした。通勤や帰宅の時間帯に人が多いのは当たり前ですが、昼間の時間帯でも混んでいて辟易したという記憶があります。新幹線の発着駅なので外国人・日本人問わず、旅行者がよく利用する駅だと思います。大きなスーツケースをゴロゴロ転がしていく人たちがたくさんいました。現在はコロナ禍の影響により乗客は減っているでしょうが、外国人旅行客が戻ってきたら混雑することは間違いないです。

東京駅の待ち合わせ場所として有名なのが、駅構内にある「銀の鈴」です。文字通り銀の鈴が飾ってあるのですが、すぐにどこにあるかは思いつかないですよね。改札の外側であれば、「丸の内」と「八重洲」の2方面があり、それぞれ「北口」「中央口」「南口」となっているので、組み合わせれば分かりやすいかもしれません。丸の内駅舎側には広々とした広場があり、その先に皇居があります。

東京駅はいつも乗り換えで通り過ぎるだけですが、エキナカがかなり充実しています。今度はエキナカをゆっくり見てみたいものです。赤レンガの駅舎を眺めながら駅前広場を散歩するのもいいかもしれません。(樹)

欧州調のデザインが目を引くドーム(丸の内南口)

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