「東京の名所は」と言ってすぐに思いつくのは、東京スカイツリーや浅草寺、銀座、歌舞伎町でしょうか。しかし、半世紀以上を生きて、そのうち30年以上を東京で過ごした私からすると、東京タワー(東京都港区)がまず出てきます。テレビ電波塔としての役割は東京スカイツリーに譲りましたが、1958年(昭和33)に完成して以来、東京のシンボルとして長い間親しまれてきました。その地位は今でも揺るぎないものがありますし、「東京風景」のブログでも何とか早く登場させたいと思っていました。先日、東京タワーに登ってきましたが、あらためてその素晴らしさを実感した次第です。
とはいえ東京のシンボルとして有名であるにもかかわらず、多くの東京在住の人は東京タワーに行ったことがないのではないでしょうか。近くにあるのでいつでも行けると思い行きそびれているうちに、結局行ったことがないというのはよくある話です。私自身も学生時代もしくは20代に1回行ったかどうかの記憶しかなく、東京タワーのイメージとは裏腹に、あえて行こうと思ったことはありませんでした。
高さ333mの東京タワーには、メインデッキ(150m)とトップデッキ(250m)の展望台があります。トップデッキから眺める風景はまさに格別です。ミニチュア版「東京」を見ているような気になります。お台場のフジテレビの球体やレインボーブリッジ、おなじみの六本木ヒルズのほか、遠くにはスカイツリーの姿も見えます。またちょうど竣工したばかりの麻布台ヒルズが目の前に建っていました。行ってみると本当に楽しいです。トップデッキからの眺めは一見の価値があります。 東京タワーは展望台としてだけではなく、eスポーツ関連や体験型コンテンツ、多くの飲食店がそろっており家族連れでも楽しめる施設です。行ってみて初めてそのような施設がそろっていることを知りました。しかも多くの人でにぎわっていて驚きました。そういえば展望台には外国人も結構いました。今まで東京タワーに行きそびれていた方はぜひ、行ってみてください。新しい発見があるはずです。いつかはでなくて「今です」よ。(樹)
手前の大きなビルが麻布台ヒルズ。中心部に見えるのが六本木ヒルズ