東京風景(25)SHIBUYA109

遠目からも1目で分かる「109」

渋谷と言えば、若い女性でにぎわうファッションビル「109(イチマルキュー)」を取り上げないわけにはいられません。昔はギャルの“聖地”だったようですが、今でも最先端の流行に敏感なティーンの女性が集まっていると思います。これまでそのような世界には全く縁がなく足を踏み入れたことはなかったのですが、渋谷を象徴する場所として「東京風景」で109は取り上げなければいけないと思っていました。今回、意を決して初めて行ってきました。

SHIBUYA109の正式名称は「道玄坂共同ビル」。東急グループが1979年4月に開業しました。円柱の形をした地下2階~地上8階のビルで、渋谷駅の方から見上げると遠目でもよくわかる「109」の文字が目に入ってきます。店舗は100店以上あります。女性ファッションだけでなく男性ファッションの店舗も多少、入っているようです。またカフェが2~3店あったのが、意外に思いました。

なぜ「109」なのか。あまり気にしていなかったのですが、東急の「とうきゅう」を数字の「10」、「9」に当てはめた語呂合わせからきているようです。またビルの営業時間が午前10時から午後9時までの意味も込められているようです。通称「マルキュー」と利用客に呼ばれているとか。テレビでも109はよくとりあげられますが、地方から来た若い子があこがれている場所というのが伝わってきます。

おじさん1人がマルキューに入るのはどうかと思いましたが、意外と男性も多かったので、躊躇なく入れました。おそらく彼女のつきそいという人が多いのでしょう。ある程度、年のいった男性もいたのですが、子どもと一緒に買い物ということだったのかもしれません。フロアはそれほど広くなく、各階をぐるっと1周しながら見て回りました。10代から20代ぐらいの女性ばかりです。服のことはよく分かりませんしじっくり見るわけにもいかないので、さっと目を通す感じです。場違いとは思いながらも「記者魂」を生かして8階まで制覇しました。今後、2度と入ることはないかもしれませんが(笑)、現場を見ることは大切です。(樹)

入口には多くの若者が行き交う

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