東京風景(8) 両国国技館

大相撲の聖地、両国国技館。取り組みは十両のせいか、まだ客席が空いている

日本の国技と言えば大相撲です。日本人であれば知らない人はほとんどいないでしょうし、私自身、小さいころは父親がテレビでよく見ていたので、それなりに好きな力士がいました。しかし、生で見たことはつい先日までありませんでした。その大相撲を行う聖地が両国国技館です。正式には「国技館」と言うそうです。

両国国技館が完成したのは1984年。収容人数は約1万1000人です。JR両国駅から徒歩2分の場所にあります。改札を出ると、駅舎の壁に過去の横綱の優勝額が飾られており、いかにも相撲の街に来たという感じがします。両国駅を出てすぐその大きな青緑っぽい屋根と黄金色の頂部が目に入ります。各相撲部屋の幟がはためいており、いやがうえにもテンションが高くなります。浴衣を着た力士が通ることもあり、すれ違うと鬢付け油の甘い香りが漂います。

大相撲の本場所は年6回ありますが、両国国技館での開催は1月、5月、9月の3回です。思い切って2022年9月19日(月)に人生で初めて大相撲を見に行きました。いわゆる9月場所です。館内は多くの人でにぎわっていました。家族連れが多く相撲観戦そのものを楽しむというより相撲イベントをみんなでワイワイ楽しんでいる、という感じでしょうか。

私の席は2階席の正面東寄りの場所でした。目が悪いので土俵上の力士の顔が見にくかったのですが、相撲の雰囲気は十分楽しめました(メガネを持って行くべきでした)。最近はどんな力士がいるのかよく知らなかったのですが、入り口でもらった「本日の取組表」を見ながら確認し、力士がぶつかり合う生の勝負を堪能しました。

この日、結びの一番は横綱・照ノ富士と前頭4枚目の高安でした。照ノ富士は高安に押し出しで敗れました。翌日から休場です。ひざを痛めており、一部では引退説もささやかれています。完治は難しいでしょうが、もう一度その雄姿を国技館の土俵に披露してほしいと願っています。

生で大相撲を見られて満足でした。今度は升席での観戦など、また機会をみて両国国技館に足を運びたいですね(樹)。

横綱土俵入りで四股を踏む照ノ富士。サポーターでがちがちに固定しているひざが痛々しい
左が照ノ富士。高安を押し込んでいるが、押し出しで敗けた

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