今年は7月4日から令和4年度の日本語教育能力検定試験の出願が始まります。出願すると気合が入りますよね。今、こうしてブログに執筆できるのも昨年度の試験で合格することができたからです。今回は昨年度の試験当日について振り返りたいと思います。なお、試験の開始時間などは記憶と過去の情報誌を参考にしていますので、もしかしたら誤りがあるかもしれません。その場合はご容赦いただけると幸いです。
おにぎりがない!
昨年度の試験は10月24日(日)にありました。私は東京都内に住んでおり、会場は大正大学(東京都豊島区)でした。当日は確か、山手線の内回り(池袋→渋谷→大崎)が終日運休で外回りも本数が減っていたと思います。当日の公共交通機関の状況には要注意です。試験は9:50開始でしたので、9時には到着できるように準備をして向かいました。
山手線の巣鴨駅で都営三田線に乗り換え、西巣鴨駅で降車しました。改札を出て地下鉄の出口を出るとどちらに行っていいのかわからなかったのですが、スマートフォンのグーグルマップを頼りに無事、9時過ぎに大学に到着しました。
昼食用にコンビニでおにぎり買いました。自宅の近くで買ったのですが、おにぎりがほとんどなくてびっくりし、焦りました。普段は自宅近くのコンビニでおにぎりを買うことはなかったので、そういう状況だとは知らなかったのです。すぐ近くに別のコンビニがあったので、そこで何とか調達できました。こういうことも事前にシミュレーションした方がいいのかもしれませんが、予想もつかないことがあるものです。
試験Ⅰは何とかだが…
到着後はトイレに行ったり最後の資料の読み込みなどをしたりして、試験Ⅰが始まるまでの時間を過ごしました。そして9:50になり、試験開始。90分の長丁場です。問題は100問あるので1問あたり1分をかけて解答では間に合いません。スピード力・反射神経が問われます。分からないなあと考え込むと時間がどんどん過ぎていくので、ある程度あきらめて(割り切って)マークしていきます。11時40分、試験Ⅰ終了。手応えとしてはまあまあでしょうか。悪くはない、かといって自信を持ってできたということもない、という感じです。
ヤバいぞ!―試験Ⅱ
お昼は気分転換も兼ねて教室の席ではなく、建物の1階にあるフリースペースの席でおにぎりをほうばりました。若い人から年配の方まで、いろいろな世代が試験会場にいました。比較的若い人が多かった気がします。建物の外に出ましたが、10月の下旬ともなると寒いので、日が差しているところを選んで散歩しました。この日は晴れでしたね。
試験Ⅱは聴解問題で30分です。第一問はおなじみのアクセントの問題でしたが、迷いが生じて次の問題に追いつかなくなるくらいでした。そうなると直感で選ぶしかありません。
さらに問4、問5は?マークが付く問題ばかり。あっという間に30分が過ぎ、「ああーって」感じでした。もともと聴解時間は自信がなかったので仕方ありません。あっていれば「儲けもの」で気を取り直し、試験Ⅲに向かいました。
作文‐こんなはずでは…
試験Ⅲは想定よりも難しい問題が出てきました。見たことのないような言葉や問題。試験Ⅲは複合的な問題になっているので、現場で教えている日本語教師の方が解きやすかったのではと思いました。
作文があるので、ゆっくりはできません。少なくとも作文には30分は確保しておきたいところです。実際は40分近く時間を確保できました。しかし、設問を見た時に「これは…」と固まってしまいました。「反転授業」を取り入れた授業をやりなさい、というものです。「えっ、反転授業ってなんだったっけ…」。過去問題集では見た記憶がありませんでした。通信講座の資料に出ていたので、その時勉強した記憶がうっすらあるだけです。「これはまずい」と頭をフル回転させ、反転授業=事前に生徒が学習し、授業ではその学習をもとに進める授業-ではと想像しながらその他のもろもろの設問条件に合わせて試験用紙のマス目を埋めました。果たして内容があっているのか…。
試験終了後は呆然とした感じで会場を後にしました。試験の手応えはありません。当日、振り返りましたが、試験Ⅰはそこそこ、試験Ⅱは半分取れれば「御の字」、試験Ⅲは何とかいい数字を、そして作文は20点中5点でもあっていれば、という感じでした。合否の当落線上にある、という感じです。
今思えば…
日本語教育能力検定試験は年に一度の試験です。これに合格するか否かで今後の日本語教師のデビュースケジュールが大きく変わってきます。とはいえ、当日は気負いなく試験に臨んでいました。逆に盛り上がりに欠けるくらいでした。
ただ、某大学教授の通信講座を5回繰り返し、過去問題集5年分を5回、と勉強をそれなりにやったという自負がありました。今思えば、何はともあれやるだけやった、という実感はあったような気がします。
とにかく試験が終了した後は、しばらく少し休みたいという感じでした。