試験終了!〈23試験(6)〉

10月22日、日本語教育能力検定試験があり、無事、終えました!お疲れさまでした!今回は約3カ月半という短い勉強期間でしたが、9月ごろから大幅に追い込んだ結果、何とか試験に対応できるまでになりました。22日のことを振り返ってみたいと思います。

寝られない!緊張?

試験前日の21日は、最後まで残っていた令和4年度の試験Ⅱと記述式問題をやって何とか過去5年分の試験問題をクリアしました。目標達成です!あとはあやふやな日本語教育関連の単語をまとめてチェックしようと思ったのですが、全部書き出すだけで精一杯でその日は終わりでした。多少調べましたが夜も遅かったので、体調管理のために寝ることにしました。

といっても寝たのは深夜1時45分。起床時間は7時予定です。ずっと目をつぶっていたのですが、なかなか眠りに落ちません。何も考えていなかったのですが、寝られないまま時計を見たら3時10分になっていました。「やばい、明日頭が回らないかもしれない」と焦りました。でも寝られないのでどうしようもありません。とにかく目だけはつぶっていたところ、何とか浅い眠りにつき、7時に起床しました。

会場はなじみのある大正大学

朝起きた時、頭は重くなく普通でした。何も考えずとにかく目をつぶっていたのが功を奏しました。家を出て、地下鉄を使って山手線に乗り、それからJR巣鴨駅で都営三田線に乗り換え、西巣鴨で降りました。試験会場の大正大学のキャンパスまで歩いて3~4分で到着しました。以前受験した場所ですから迷いません。試験会場を知っているというのは心理的に強みだなと感じました。開場は9時でしたが、9時前でもすでに開いていたので入校して自分の席に着きました。

席は列の一番後ろで隣の人は休みと座席環境としてはラッキーでした。しかし、通路を挟んだ隣の女性が貧乏ゆすりやら靴で床をこすったり小刻みに動かしたりといい迷惑でした。気にし出すときりがないので試験に集中しましたが、音が聞こえたり目に入ってきたりするのには困りました。試験会場でこういう人が近くにいると堪らないですね。あと、会場内では試験前でもスマートフォンを使ってはいけない、という注意がありました。不正対策でしょうか。スマートフォンを使って単語を調べようと思っていた私には想定外で「何だかなあ」と思った次第です。

できは悪くはない―試験Ⅰ

試験Ⅰは90分で100問です。これまで試験勉強中は1問1分の感覚でやっていたのですが、それでは間に合わない計算です。3分の1ほど問題を解いて、残りの時間と問題を確認したところ、やはり10分足りないことに気付き、少々焦りました。1問を解くピッチをあげようとしましたが、そう簡単にはうまくいきません。問題文の概要をしっかり読み込むと時間を取られてしまうので、各設問と選択肢を見てから問題文を確認するような感じでスピードをあげました。

比較的、問題1や同2、同3A-3Dといった文法や基礎的なところが順調だったので、良い感じのスタートを切りました。途中で分からない問題が続いたこともあったのですが、まあ仕方ないです。「勉強していたのに分からなかった」という問題はあまりなかったと思います。90分で間に合うように問題をやりきって、試験Ⅰが終了しました。トータルでは悪くなく、手応えはそれなりにありました。

ランチはベンチで

昼休みは会場の教室を出て、外のベンチでおにぎりを食べました。晴れていたので気持ちが良かったです。パーカーの軽装だったので風が吹くと少し寒かったのですが、耐えられないほどではありませんでした。少しでも試験対策をと思い、単語のチェックをしていました。このタイミングでも新たな発見があったりするんですよね。実際、試験の前日・当日で気になっていた単語、言葉が試験に出て「ラッキー」というのがありました。反面、「もう少し調べておけば」という単語もありましたが。

受験者の7割程度が女性でしょうか。年齢層は本当にバラバラでしたが、結構20-30代の女性が多かったように思います。男性も若者から年配者までいましたが、これまでの経験からすると年配者が少ないように感じました。友達・知り合い同士というのは若い人で多かったです。みんながそれぞれの思いを抱えながら試験を受けているのかと思うと、感慨深いものがありました。

トラブル続出!!-試験Ⅱ

リスニング問題が出る試験Ⅱはいつもながら悩まされています。試験前日も試験Ⅱの過去問をやりましたが、アクセント問題を半分以上間違えました。「え、まだ理解できていない」と絶望感に襲われましたが、もう当たって砕けろという感じです。

当日、アクセント問題はそれなりにできました。しかし、あっているかは分かりません。試験ⅡはCDプレーヤーが発する音声でどんどん進んでいきますから、悩んでいる暇はありません。

試験が問2に移った時に「あれっ」という問題が起きました。音声が飛んだのです。解答には影響がなかったのですが、もやっとしました。そして問5の時です。明らかに問題文のところで音声が飛びました。「あ、わからない、なにそれ」となり、試験が中断しました。どうなることかと思って待っていたところ、試験監督の人が新しいオーディオ・プレーヤーとCDを持ち込んで、問5の部分を再生することになりました。それでも音飛びがあり、そのまま試験Ⅱの問題が終了しました。これまたもやったとしたのですが、結局、問5のほか問4も再びCDの音声を流して問題をやり直すことになりました。

問4については個人的に問題ないと思っていたのですが、一部の受験者は聴こえない箇所があったようです。問4、問5とも解答に自信がなかったのですが、改めて聴いてみて最初の解答が間違っていることに気付き、修正しました。「災い転じて福となす」です。ラッキーでした。試験合否のボーダーラインにあった場合、この1、2点によって明暗が分かれますから大きいです。予定より35分遅れで終了しました。

トラブルが起きるとその分、時間がとられますし集中力も途切れ、気力・体力も多少なりとも削られます。試験というセンシティブな状況で、トラブルは嫌なものだなと実感しました。思わず大学受験生が、こうしたトラブルに巻き込まれたら本当に嫌だろうなあというのを想像しました。

記述式問題がメロメロ-試験Ⅲ

試験Ⅲは100分の時間があります。問題は80問+記述式問題です。試験Ⅰよりは時間の余裕があります。1問1分間のペースで問題を解くことができました。しかし、分からない内容や初めて見る問題もありました。試験なので当たり前のことですが、解答に自信がなくても先に進みました。

残り約40分を残して記述式問題です。設問であやふやな知識の言葉が出てきました。「ピア・ラーニング」です。学習者同士で学ぶんだよなと思いつつ、設問にあった条件で文章をまとめるだけの言葉が浮かんできません。文章を書くこと自体は苦にならないのですが、日本語教育に関する言葉や理解がまだまだ“血肉”になっているわけではないので、良い表現が出てきませんでした。とはいえ、400字のマス目を埋めようとシャープペンシルを走らせました。

残り40字ぐらいで言葉足らずで詰まってしまいました。何とかマス目を埋めましたが読み返すと何とも拙い文章です。最低限の“お化粧”はしないといけないと思い、同じことを繰り返している部分や言葉足らずの部分を修正にしました。それでも「これは…」と我ながらちょっと恥ずかしい文章になりました。もちろん文法的や論理的には破綻していないと思いますが…。日本語教育のさまざまなテーマについて自分の言葉で書けるようにしないと、記述式問題はいつまでたっても難しいと思った次第です。

合否は12月22日以降に!

さて、今回の試験ですが、前回の2021年に比べてそれほど疲れませんでした。あの時は終わった時に「微妙だなあ。どうかなあ」と思いながら帰路についたのを覚えています。試験Ⅲが難しくて手ごたえがなく、さらに記述式問題に出てきた「反転授業」の意味を正確に理解していなかった中で文章をまとめたので「ダメだったなあ」という思いが強かったのです。

今回は全体として2021年の試験に比べたらそれほど難しくなかった感じがします。もちろん試験Ⅲは前回同様に手ごわかったのですが、何とかなった気がしています。記述式問題はメロメロにダメでしたが、それでも書き切ったので多少点はとれるでしょう。全体で合否のボーダーラインが7割前後であれば、それぐらいは解答できた気がします。ただ、ボーダーラインが上がったら分かりませんが…。結論からすると前回よりは自信ありです。なので、気持ち的には期待感が大きいです。もし今回、不合格でしたら勉強の詰めが甘かったということでしょうか。

何はともあれ、この1カ月半、追い込みをかけて勉強できたのは自分にとって大きな収穫でした。合否はともあれ、せっかく日本語教育を勉強する習慣がついたので、ペースを多少落としたとしても勉強を継続していきたいと思います。12月末にはぜひ吉報をお知らせしたいねですね。

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