日本語教育能力検定試験は合計4回、受験しました。1回目はアルクの通信講座を受講した2011年。2回目は記憶が誤っていなければ、日本語教師養成講座の受講を始めて1年目の2016年。そして、日本語教師養成講座が修了した翌年の2020年。最後は合格した2021年となります。
試験結果に衝撃
2016年の時の結果はよく覚えていませんが、それほど悪くなかった気がします。しかし、2020年の試験は明らかにできなかった、という実感がありました。当然、作文の採点に至るまでの点数ではなく、半分を超えた程度でしたでしょうか。
確かにそれほど根を詰めて勉強したわけではありませんでした。日本語教育能力試験の過去問を中心にやっていたと思います。しかし、本番で点数が採れていなかったことに衝撃を受けました。2011年の試験ではB判定をとっていたわけですから。日本語教師養成講座も終えて、本来であれば落ちたとしてもBもしくはA判定でなければ明らかに学力が下がっているということです。
同じような勉強をしていたら合格できないな、という危機感がありました。とはいえ、何をやるかという決め手はなく、試験結果を受け取った2020年から年が明け、2021年も早1か月がたっていました。
費用を抑えたい!
これまで日本語教育能力検定試験の勉強にはそれなりにお金をかけてきました。2021年の試験に向けては「費用を最低限に抑えたい」という思いがありました。確かにネットやYouTubeを見ると、通称「赤本」(日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド、ヒューマンアカデミー著)と過去問題集だけで合格できた、という人もいます。必要な書籍や問題集を絞り込んで費用を抑えて合格したというブログなどの記事もありました。
しかし、試験範囲は膨大であり、計画的かつ効率的な勉強が必要です。特に昼間は働いているので、平日はあまり勉強に時間を当てることが難しく、まとまった時間を取って勉強するのは土日になります。これまでの経験からどうしても土日はだらけがちになり、「まだ日があるから大丈夫」と思って勉強しない日が多々ありました。ですから単純に参考書と過去問を使った独学ではなかなか厳しいとも感じていました。
きっかけはキャンペーン
地方に転勤して時、同じ資格スクールの仲間から、ある大学の先生が発刊しているメルマガを教えてもらい登録しました。その先生は日本語教育を専門としており、日本語教育能力試験に有用な情報を週5回(?)ぐらい発行していました。
ある時、そのメルマガで日本語教育能力検定試験の通信講座をやっていることを知り、受講者を募集していたのです。ただ、受講費用はそれなりに高額だったので躊躇していました。内容的には良さそうだと思いつつもまたお金が…。と思っていたところ、割引キャンペーンがあったのです。
今回は何が何でも合格したい。キャンペーンで少しでも費用が軽減できるのであればチャンスかもしれないと思い「えいやっ」と申し込みました。それが2021年の2月です。この時の決断が今では良かったと思えます。
なぜこの通信講座に申し込んだのか、と問われると理由ははっきり覚えていません。ただ大学の先生で信頼できそうなことと、通信講座を使った人の合格談などを読んで自分にもできそうだと思ったことでしょうか。
費用対効果
ちなみにアルクの通信講座の再受講は考えませんでした。1度受講を終えていて手元に過去のテキストを持っていましたし、某大学の先生の通信講座の方がキャンペーンにより費用が安かったですから。
改めて思いますが、日本語教育関連の通信講座にしろ書籍にしろ、専門性が高いせいかそれなりの金額がかかります。しかし、日本語教師になってそれに見合った給料をもらえるかというと現実はそうではありません。この辺りは何かの際に改めて深堀したいところです。要は日本語教師という枠だけで考えると、費用対効果が悪いと言えます。
ただ私にとっては第二の人生を歩むにあたり、日本語教師をあくまでも一つの軸として人生の選択肢の幅を広げていくことを目指しています。ですので、日本語教師だけで元を取ろうとは思っていません。時間もお金もできるだけ効率良く使いたいものですが、多少の遠回りはあるものです。ですから、こうした経験もいい意味での肥やしに変えていければと思います(今回はブログに書くネタにできました!)
こうして日本語教育能力検定試験に向けた2回目の通信講座の受講が始まりました。次回以降はこの通信講座のポイント、使い方などを紹介していきたいと思います。