専門サイトを有効活用

前回、日本語教育能力試験の勉強で過去問題をやることが重要なことを説明しました。しかし、過去問をやって答えが間違っていた時、なぜ間違えなのか公式問題集には解説が記載されていないのでわかりません。こうした時に有効活用したのが、日本語教育能力検定試験について解説している専門サイトです。今回はそのサイトを紹介していきたいと思います。

 簡潔にポイントを解説

日本語教育能力検定試験の過去問の解説について、ネットでいろいろと検索すると、いくつかヒットします。その中で私が最も参考にさせていただいたのが「毎日のんびり日本語教師」https://nihongonosensei.net です。

こちらのサイトは中国で日本語教師をやっている方が運営しているサイトで、日本語教育能力検定試験の解説のほか、日本語教師の仕事、中国での生活、日本語の文法などをまとめています。私はもっぱら検定試験の解説を利用していました。

過去問については平成22年度から令和3年度までまとめてあります(平成22年度については途中まで、22年5月21日現在)。簡潔に各問題のポイントを解説してあります。問題の答えに納得がいかない場合に見ると「なるほど」という感じでわかりやすくまとまっています。正答でも自信がない問題については、改めてこのサイトで回答を確認していました。

 文法を詳しく解説

続いては「日本語教師のはま」https://www.hamasensei.com です。

以前、ホームページを見た時には、複数の日本語学校を掛け持ちしながらサイトを運営していたようですが、今見てみると「YouTubeで食べている日本語教師です」との紹介がありました。確かに私が過去問の解説をサイトで見ていた時からもYouTubeでの活動はされていた気がしますが、本格的に活動の場を変えていたとは今日の今日まで知りませんでした。

この方のサイトの特徴は文法について詳しく解説してあるところです。日本語文法に関するさまざまな知識を用いています。説明するのであればこれぐらいでなければと思うのですが「真似しようと思ってもこれは無理だな」というレベルで、一種の才能を感じました。

ある意味、このサイトを食べていくためのツールとして使っているように思われるので、プロフェッショナルとしての仕事ぶりも感じます。

ただ、私が利用していた時は、解説がある問題とない問題がありました。まだ、解説をまとめるまでに作業が追い付いていなかったのかもしれません。

 

 見比べて理解を深める

主に使っていたのはこの二つのサイトです。このほか、平成30年度の日本語教育能力検定試験に絞ってまとめていたサイトなど、必要に応じていくつかチェックしていました。複数のサイトを利用したのは、一つのサイトの解説を見てもわからなかったり、納得できなったりする場合があるからです。その場合は二つを見比べて、それぞれの解説を見ながら理解を深めるようにしました。

あと、アルクの「日本語教育能力検定試験 スピードチェック問題100」

https://ec.alc.co.jp/shop/jpn/speedcheck/index.html も使っていました。こちらは過去問の解説ではないのですが、日本語教育能力検定試験の試験分野を簡単にチェックできます。外出時の空き時間にスマートフォンでちょこちょこ問題を解いて答えを確認していました。

 自分に合ったサイトを

前回の内容と少しダブりますが、過去問の答えを解説できるようになれば、試験の合格レベルに相当近付いていることは間違いないです。本来であれば試験問題集にきちんとした解説が記載されていれば、本当に便利なのですが、なぜないのか不思議です。

いずれにしても、こうした日本語教育能力検定試験を解説しているサイトを有効活用して、回答のポイントなどを確認しました。もちろん、見ても分からない問題もあるのですが、それは捨ててもいい問題だと思います。

先ほど紹介した「日本語教師のはま」のように、最近ではYouTubeで試験内容を解説する方も出てきています。おそらくYouTubeでの解説の方がより分かりやすいと思いますが、時間もそれなりにとられるので、上手に使い分けていけばいいかと思います。専門サイトはそれぞれ特徴があるので、用途に合わせて自分に合ったサイトを見つけることが重要だと考えます。

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