JR新宿駅東口の新宿通りでひと際、印象的な建物が新宿伊勢丹(伊勢丹新宿店、東京都新宿区)です。2011年に三越と伊勢丹が合併したことで、会社としては三越伊勢丹の店舗になっています。それまでは伊勢丹の旗艦店であり、今でも旗艦店としての存在感は変わっていません。ヨーロッパ風の重厚な造りが目につきますが、当時世界中で流行した「アールデコ調」の装飾だそうで、東京都選定の歴史的建造物に選ばれています。建設は1926年(大正15年)。今回、写真撮影して初めて建物の上部には白地に朱色の「伊」の文字があることに気付きました。面白いものですね。
新宿伊勢丹との出会いは大学に通うため上京して以来になります。新宿通りの両脇に建物が連なる光景がいかにも「東京」と実感しました。その中でも新宿伊勢丹は「ファッションの伊勢丹」と言われており、ひと際特別感がありました。当時貧乏学生だった私にとっては場違いの所とずっと思っており、その感じのまま現在にまで至っています。東京には30年ぐらいいますが新宿伊勢丹には数えるほどしか行ったことがありません。館内にあるレストランで食事をしたことありますが、買い物はほとんど記憶にないですね。
新宿東口にはシンボル的な建物がいくつかありますが、個人的には新宿伊勢丹がそのトップでしょう(昔、フジテレビの番組「笑っていいとも」が放送されていた時はスタジオ「アルタ」がシンボルだったと思います)。建物を見るたび、新宿東口にいるということを実感させられます(樹)。