日本語教師への道に向けて、これまで日本語教育能力検定試験のことを中心に綴ってきました。検定試験合格以降のことを振り返りつつ、今後に向けてどうしていくべきか、自分なりに整理してみたいと思います。
ボランティアが見つからない!
昨年12月末に日本語教育能力検定試験に合格し、大きな目標を達成することができました。日本語教師に一歩近づくことができました。
その後も引き続き日本語教育能力検定試験の勉強をしようと思っていたのですが、こうしたブログを始めたり仕事が忙しかったりとで、軌道には乗りませんでした。とはいえ、せっかく試験に合格し、覚えた日本語教育に関する知識を忘れてしまうのは本当にもったいないことです。ですので何とか土・日曜日で教えることができる場所がないかと探しました。
ネットで日本語を教えるボランティアを探しましたが、意外とみつかりません。土・日曜日という条件で見てみたのですが、平日はあっても土日となると、ほとんどありませんでした。コロナ禍ということもあり、活動も制限しているようです。これにはちょっと驚き、何とも言えない気持ちになりました。
初のオンライン講座で教える
ほかには知人に協力してもらい、1度だけオンラインで日本文化(俳句)を教える講座をやりました。講座時間は1時間強でしょうか。しかし、準備には相当時間がかかりました。パワーポイントを使って説明するので、わかりやすいフリーのイラストなどを探して資料づくりに励むなど、普段やりなれていないことに取り組みました。オンラインでやるのも俳句を教えるのも初めてでしたので要領を得ませんでしたが、いい経験になりました。参加者は15人ぐらいだったと思います。
受講生はインドネシア人とベトナム人でしたが、インドネシア人は大学に行っている学生だったので比較的理解できていたようでしたが、ベトナム人は技能実習生で日本に来て間もないため、少し難しい表現になるとわからないようでした。学習者のレベルに合わせて説明するのは大変なことだと実感した次第です。
大学のオンライン講座を受講
一方で、大学の日本語教育のオンライン講座にも足かけ4カ月、受講しました。やはり大学の先生が教えてくれるということもあり、内容が高度でした。意気込んで申し込んでみたものの、現在日本語教師をやっている人に直接関係する内容が多く、未経験の私にはちょっとしんどい部分がありました。
それでも全10回、何とか講義内容の動画を見て、それに対する他の受講生のコメントなどを確認しながら自分の考えなどをまとめました。いちお修了証もいただき、日本語教育をさまざまな角度から知る上でプラスにはなりました。とはいえ自分の“血肉”にはあまりなっていない気がします。
日本語教師への準備を
そんなこんなで月日は過ぎ、日本語教育能力検定試験の合格から8カ月がたちます。やはり去年、勉強していた時と比べて日本語教育に関する知識は落ちています。そろそろ何かしないと、日本語教育能力検定試験の合格書も宝の持ち腐れになってしまいますし、知識力はどんどん低下するばかりです。
今の仕事があるため、すぐには日本語教育の現場にあがることは考えていませんが、何か手を打たなければいけません。考えられることとしては①教案づくり②ボランティア③オンラインでの日本語講座-でしょうか。
【教案づくり】
教案づくりに関しては、420時間の講座で実際に作成し、模擬授業も行いました。日本語教育の場で一般的に使われているテキスト「やさしい日本語」を基に教案内容を考えました。今からやっておけば現場に立った時に、一から思い起こさず準備をせずにすみます。大変な作業ではありますが、日本語教師としての下準備としてはいいかと思います。
【ボランティア】
ボランティアについてもあらためて再調査してみる価値はあるでしょう。やはり学習者と接点を持つことが非常に重要です。すぐに食べていくということでなければ、まずはボランティアで学習者のニーズを把握したり教え方を工夫したりできれば、日本語教師に向けて一歩前進できます。
【オンラインでの日本語講座】
オンラインでの日本語講座を開催することも有効です。マンツーマンで教えることができればいいかなと思います。実践的なので、日本語教師としてのスタートが切れます。
ただどうやって学習者をみつければいいのか。ネットには日本語を学びたい学習者と教えたい人とをマッチングするサービスがありますが、教えたい人は顔を公開する必要がある上、教え方も評価されるので、実績がない私が登録してもかなり厳しいかなと感じます。ちょっと対策を考える必要がありそうです。
これら3つの内容はすべてリンクすることが可能です。オンラインでボランティアをする中で、必要に応じて教案づくりも行うことになります。
現場に関われるように いずれにしても、実際に外国人の学習者に日本語を教える機会を何とか作りたいと思います。日本語教育の知識を付けることも必要ですが、実践する場があってこその知識です。9月以降はそのことを意識して活動していければと思います。他にもやりたいことがたくさんありますので、これからは本当に忙しい日々になりそうです。