もう一度回向柱を
善光寺で一通りのことをやり終えたと思いましたが、回向柱を見るとまだそれほど並んでいる人はいません。それならもう1回触ろうと思って再度並びました。最初は左で触ったので今度は右手で触ろうと順番待ちします。これも5分くらいですぐに回向柱に触ることができました。しっかり縁を結べたと思います。
今考えてみると、何で人が少なかったのか不思議です。改めて当日の混雑状況の予想を調べてみると、訪問日は連休とはいえ平日の金曜日だったので、働いている人もいて参拝客は少なかったのかもしれません。それにしてもラッキーでした。
なぜか列が…
回向柱にも2回触り正直もうお腹いっぱいというか、やることやって満足でした。あとは少し境内を散策して帰ろうかなと思っていました。
ところが何やら本堂の外側、向かって右側のところに列ができています。よくよく見ると前立本尊とお戒壇巡りの参拝券売り場があるではありませんか。「あっ!!」と思いました。
確かに参拝はしたのですが、そこは善光寺の本堂にある外陣という場所で、遠目に前立本尊を拝んだだけでした。参拝券は内陣に入ってもっと近くで前立本尊を拝めるのです。「これは危うく見逃すところだった」と慌てて参拝券の購入の列に並びました。
お戒壇巡りは以前にもやったことがあったので今回はいいかなと思ったのですが、前立本尊とお戒壇巡りがセットになっていたので、必然的にすることになりました。
さて、内陣で参拝するとなると、靴を脱いでビニール袋に入れて持って行くことになりました。前立本尊を拝む内陣はたたみが敷かれています。10人程度の固まりで拝んで移動します。私は目が悪いため、前立本尊をはっきり認識できずうっすらと眺めて拝み、お戒壇巡りに移行しました。
お戒壇巡りは少し拍子抜けしました。何と誘導灯が足元を明るく照らしているではありませんか。もちろん全体が見えるわけではありませんが、真っ暗闇の中を歩いていくという醍醐味はありませんでした。「うーーん」と思いながら壁伝いに歩いていきます。
誘導灯があるので間違えて変な方向に進むことはありません。さすがに錠前のある部分は暗くなっており、直接目で確認できないようにはなっていました。錠前をつかんだり引っ張ったりして「触った」という実感を確実なものにしました。
お戒壇巡りを終えた後、誘導灯のことが気になったので、近くにいたお坊さんに「何で明るくしてあるんですか」と尋ねたところ、新型コロナウイルス対策として人と人との間隔をとりやすくしたようです。あくまでもコロナ禍の一時的な措置のようなので、今度来たときは真っ暗な中で体験したいものです。
善光寺を満喫
そんなこんなで賞味1時間半近く、善光寺の中をうろうろしていたでしょうか。そろそろと思って帰路に就きました。久々でしたが善光寺を堪能しました。第一目標である御開帳ならではの回向柱に2回触ることができ、御開帳特別の御朱印もいただきました。前立本尊にきちんとお参りできたほか、お戒壇巡りもできました。よく意味もわかっていませんでしたが、御開帳時だからこそ実施していた「御印文頂戴」も体験することができました。
帰りは長野駅まで歩きです。門前町ならではの雰囲気を味わいたいと思い、道の両側に並んでいるさまざまな店をさっとなめるような感じで眺めていきました。途中で行きがけに「うまそうだな」と思ったわらび抹茶アイスを購入。食べながらぶらぶら散策しました。帰り道は下りということもあり、歩くのには苦にならない距離でした。
7年に一度の御開帳に善光寺に来られたのは本当にラッキーです。「思い立ったら吉日」で参拝しましたが、何とかなりました。今回である程度、善光寺について学習したので、また機会あれば新たな善光寺の魅力を見つけに来てみたいと思います。(了)