六本木交差点は外苑東通りと六本木通りいう大きな道路が交わる交差点です。首都高速道路が六本木通りに沿って上を走っていますが、首都高に掲げられている「ROPPONGI」のロゴがとても印象的です。地下鉄六本木駅の出入口がすぐ近くにあります。周辺を多くの若者が行き交い、外国人の姿も見かけます。国際的な雰囲気が漂う夜の街・六本木を象徴する場所と言えるでしょうか。六本木で待ち合わせ場所として有名な喫茶・洋菓子の「アマンド」もあります。ピンクと紫が合わさった色合いがとても鮮やかです。
交差点を取り上げるのは意外に思われるかもしれませんが、私にとって六本木と言えば、「六本木ヒルズ」や「東京ミッドタウン」ではなく六本木交差点がまずあがります。というのも以前、六本木にある会社に勤めていて毎日、六本木交差点を通っていました。大学を卒業してすぐです。ヒルズやミッドタウンができる前でした。夜のお店で働く人や飲み遊び歩いている人たちの姿をよく見かけました。私自身も多少は飲んだり遊んだり怖い思いもしたりしましたが、仕事の基礎を築いた場所でもありました。ですから今でも六本木には何とも表現しがたい特別な思いがあります。
久々に訪れた六本木交差点は昔と変わらず、若い子が大勢歩いていました。前述した「アマンド」は店の外観が変わっていて驚きました。場所も以前のところから少し移動していたように思いましたがどうやら勘違いでした。入居している建物が古くなり建て替えするため2009年に閉店し、一時移転したのですが、2010年に前と同じ場所で店舗を構えたようです。新装開店以降も何度か六本木に行ったことはあったはずですが、今回の撮影までアマンドが変わったことに気付きませんでした。昔行った場所も再び訪れることで新たな発見があります。(樹)