日本語教育能力検定試験が終わると、日本語教育に関するさまざまな機関などが解答速報を発表します。自己採点するとどれぐらい点数が採れたのか、合格点に届いているのかなどのおおよその目安が分かります。今回、解答速報を見て自己採点した結果を報告したいと思います。
解答が一致しない場合も
解答速報を見る場合、いくつか注意点があります。発表機関によって解答が一致しない問題がいくつかあり、解答速報の答えが必ずしも合っているとは限らないということです。また聴解問題の解答を公表していないところも多いです。記述問題については記載内容をはっきり覚えていないこともあり、どういう部分で得点できるのかも明確でないため点数を推定しにくいことがあります。
解答速報で自己採点に利用したのは、語学関連のテキストを数多く出版し、以前は日本語教育能力検定試験の通信講座を開設していた(今は終了しているようですが)「アルク」と、日本語教師養成講座を実施している資格・教育機関「ヒューマンアカデミー」です。他にも個人のブログ「毎日のんびり日本語教師」なども見てみましたが、正解を絞り切れていない問題もあったので、参考にするのをやめました。
試験Ⅰの問題1で大ショック
まずはアルクの解答速報の結果です。試験Ⅰの問題1は、基礎的な問題が並んでいて自信があったのですが、1問目が正解の後、4問連続で間違えていました。「えっ!!」と大ショックを受けながらその後も採点していくと、結局15問中7問しか正解していませんでした。問題1はあまり悩んだ問題がなく結構手応えがあったので、出来の悪さにこれまでの勉強が正しかったのか自信がなくなりました。
一方、文法問題が出てくる問題3A~3Dは比較的、順調でした。少々苦手にしていて正確な知識や理解が問われる設問なので、順調にクリアできたのは意外で少しホッとしました。しかし、問題5は1問の正解のみ。何でこんなに間違えたのかという感じです。その後の問題は一進一退というところでしょうか。トータルで70点でした。当初の手応えとして試験Ⅰは80点以上採れていたらいいなと思っていたのですが、まさかの70点どまりで、がっくりでした。
試験Ⅱはまあまあか
アルクは試験Ⅱの聴解問題の解答も出ていました。ここでまたショックな出来事が…。問題1は比較的過去の試験問題で何度も解いてある程度、得点を計算できる部分でした。しかし、正解が6問中2問に終わってしまいました。これはまずいなあ、と思ったのですが、苦手としていた問題3で8問中6問正解だったほか、他もまあまあだったので、29問正解でした。もともと聴解問題が苦手だったので、7割採れれば御の字です。
7割は上回る!?
試験Ⅲは悪いところの問題が試験Ⅰや試験Ⅱほどなかったので、ホッとしました。とはいえ得点はそれほど伸びず59点でした。試験Ⅰ~Ⅲまで合計158点です。マークシート方式では220点が満点ですから、合格ラインと言われる7割を多少上回ったところです。
もうひとつ確認したのがヒューマンアカデミーですが、解答速報を見るためにアンケートに回答しなければいけないのが一手間でした。結果は試験Ⅰが68点とアルクより2点低く7割を割ってしまいました。試験Ⅱの解答は公表していません。試験Ⅲは59点とアルクと同じでした。仮に試験Ⅱがアルクと同じ点数だとすると合計156点です。
まさにボーダーライン!
マークシートで約7割。まさに合否のボーダーラインにある感じです。2年前の自己採点は試験ⅠとⅢで計127点でしたが、今回ヒューマンアカデミーでの自己採点が全く同じ点数でした。果たして記述でどれだけ採れているのか、そこに合否がかかっている感じです。合格点のボーダーラインが上がると厳しくなりますね…。何とも。本当は全体で8割採って安心して合否発表を待ちたかったのですが、そうは問屋が卸しません(苦笑)。12月下旬の発表は本当にドギマギして迎えることになりそうです。