東京風景(23)高幡不動尊

室町時代につくられた仁王門

高幡不動尊は東京都日野市にある寺院です。正式名称は「高幡山明王院金剛寺」。成田山新勝寺と並ぶ関東3大不動の一つであり、新選組副長の土方歳三の菩提寺としても有名です。不動というのは不動明王のことで大日如来の化身と言われています。「お不動さん」とも呼ばれ親しまれています。「高幡不動」という名前は知っていましたが、実際に行ったのは今回が初めてでした。神社かお寺か分かっていませんでしたが、神社ではないだろうからお寺かなぐらいの認識でした。ただ土方歳三の菩提寺であることを知っていましたので、名前はなじみがありました。

平安時代初期に天台宗興隆の礎を築いた円仁(慈覚大師)が高幡山を霊場と定め、山中に「不動堂」を建立し、不動明王をご安置したのが始まりと言われています。境内には室町時代に作られた仁王門や不動堂などいくつかの建造物があります。歴史的にはまだ新しいようですが、五重塔を目にすることができました。東京都内で五重塔はほかにもあるのでしょうか。境内は意外と広いです。土方歳三の像を見ると、「高幡不動に来たんだ」ということを実感します。仁王門から入ってずんずんと奥まったところに行くと大日堂があります。天井に描かれている「鳴り龍」の下で手をたたくと音が響くそうです。今回は挑戦しませんでしたが、次回は試してみたいと思います。(樹)

その高さが目に留まる五重塔
現在の東京都日野市出身の土方歳三の像

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA