東京で外国人旅行者に人気のある代表的な観光スポットが浅草寺(東京都台東区)です。いつかはブログで取り上げなければと気にかけていましたが、ようやく行ってきました。平日の昼でしたが多くの人でにぎわっていました。外国人旅行者だけではなく日本人にとっても楽しめる場所だと思います。
浅草寺の創建は飛鳥時代で推古天皇の治世、628年といわれます。都内最古のお寺です。言い伝えによると、宮戸川(現在の隅田川)で漁をしていた2人の兄弟が投網を見ると、一体の像を見つけました。水中に返しましたが何度も網にかかったことから持ち帰り、地元の長にみてもらったところ、観音像であることが分かりました。その観音像をお祀りしたのが浅草寺の始まりだといいます。観音像の正式名称は「聖観世音菩薩」で、世間一般で言われている「観音さま」のことです。
浅草寺と言えば雷門が有名ですが、正式名称は「風雷神門」といいます。風神、雷神を門の左右に安置しています。「雷門」と書かれた大きな提灯はまさに浅草寺のシンボルです。高さ3.9m、幅3.3m、重さ700kg。雷門の前では多くの人が記念撮影をしており、人気の高さがうかがえます。
仲見世商店街は日本で最も古い商店街の一つだそうです。長さ約250メートルの道の両側に87店舗が並んでいます。ダンゴやもなか、ソフトクリームといった小腹を満たすのにちょうどいい食べ物から、Tシャツやキーホルダー、扇子に刀、工芸品など外国人旅行客が喜びそうな土産物店まで、さまざまな店があります。
仲見世通りを歩いていた人の半分以上が外国人でした。見た目も欧米だけでなく中国・アジア、アラビア、アフリカなど至るところの地域から来ているようです。日本人もいましたが、その口調からどうやら関西から来ているみたいでした。ダンゴなどおやつを食べながらゆっくり店を眺めて歩くのも楽しそうです。
本堂は大きくて立派でした。境内には屋台も並んでいて、にぎやかさを演出しています。浅草寺と言えば、「凶」がかなりの割合で出るおみくじが有名です。私も引いてみましたが、何と「凶」が出てきました。我ながらもっています(笑)。 都内の観光名所として浅草寺は1、2位を争うほど有名ですが、東京に住んでいるからのせいか、足を運びにくくなっていました。しかし、実際に行ってみると広々とした境内を散策でき、来ている人たちを見ているだけでも楽しくなります。今回はほとんど下調べもせず、駆け足で巡りましたが、普段とちょっと違う異空間を味わいたいのであれば、浅草寺はおすすめのスペースかもしれません。(樹)