初めての日本語教員試験(下)

基礎試験はまあまあ

さて、今回の試験は基礎試験と応用試験Ⅰ・Ⅱで構成されています。基礎試験の問題数は100問、時間は120分ですから、順調に解いていけばそれほど時間で焦ることはないと思いました。問題は基礎とうたっているだけあって変にくせはなく良問だったのではないのでしょうか。ほとんど勉強していなかったので自信はありませんが…。感触としては6割程度の正答率でしょうか。

ちなみに基礎問題では「必須の教育内容で定められた5区分において、各区分で6割の得点があり、かつ総合得点で8割の得点があること」が合格基準と定められています。今回は合格できないとしても最低点だけ取らなければ御の字です。終了時間より早く問題を解けたので、見直しをしました。あやふやなところがいくつかあり、2~3問は解答を修正しました。

昼休みはトイレが混雑

基礎試験が終わって昼休みになりました。昼食はあらかじめコンビニで買っておいたおにぎり3個です。気分転換用にチョコレートも購入しておきました。会場からそれほど遠くないところにコンビニがあったほか、1階にもちょっとした食品を購入できる店舗がありましたが、落ち着いて食事をとるには事前に買っておいた方が安全です。

昼からは応用試験だけを受験する人たちが来場しました。13階の会場全体で受験番号から推測すると、約1400人が同会場で試験を受けたようです。部屋はいくつかあったので基礎試験と応用試験の受験者がそれぞれ何人ぐらいかは把握できませんでした。大変だったのがトイレです。特に女子トイレは長い列をなしていました。男子トイレは比較的すいていたので助かりました。係員の人もさすがにまずいと思ったのでしょう。応用試験Ⅰの後、トイレについては他のフロアでも利用できるように開放していました。

 

苦戦した聴解問題

さて、午後からは応用試験です。応用試験は2つあり、最初は聴解問題でした。試験時間は50分で50問です。聴解問題の場合、会場に流れる音声を聞いて解答するので、時間配分を考えなくてすみますが、その場ですぐに答えを判断しないといけません。音声は1回しか聞けないので振り返って考えている暇がないのです。

何を言っているのか分からない問題がいくつかありました。その場合はもう勘に頼るしかありません。問題形式も日本語教育能力検定試験と少し異なります。手応えがないまま終了しました。5割採れていればいい方ではないでしょうか。

今回もあとから見直して解答を修正した問題が2~3問ありました。これまでそういうことはあまりなかったのですが、今回の試験では基礎、応用とも見直しによって修正しました。合格ラインのボーダーだった場合、この修正が大きなカギを握るので、見直しは非常に重要です。聴解問題は試験終了まで多少時間があったので、1問・1分より短い時間で解答ラップを刻んでいたということですね。

ラストスパート

そして最後の応用試験Ⅱは読解問題です。60問で100分ですから時間は十分にあります。感想として丁寧に勉強していれば得点できるのではないかと思いました。7割採れていればいいかなという感じです。合格基準は応用試験では「総得点で6割の得点があること」ですが、結果はどうでしょうか。問題は日本語教育能力検定試験よりは分かりやすい感じがします。何より記述問題がないので負担が軽減されます。

もちろん今回も見直しして後から答えを直した問題が数問ありました。見直しの時は「これはどうかな」とひっかかった問題を重点的にチェックしました。最初に解くときは時間をかけずに「エイヤー」で解答するのですが、見直しでは時間をかけて冷静に問題を分析できるので、あいまいだったところを考え直すことができます。

行って良かった!

当初は試験を受けることをやめようと思ったぐらいですが、実際は「行って良かった!」ということです。確かに試験勉強はほとんどしていませんでしたが、1年前にはしっかり勉強して日本語教育能力検定試験に合格したのですから、まったく知識がないというわけではありません。

「全然できなくて最低点を採って記録に残ったらやだな」ということでしたが、受けてみるとある程度手ごたえを感じて、何とか合格できないかと思ったほどでした。何よりも初の日本語教員試験がどんなものか知ることができました。問題用紙は回収されてしまったので、後から解答をチェックできないのが残念です。

今後について

日本語教員試験の合格発表は12月20日です。いくら応用試験が合格水準に届いていたとしても、基礎試験が合格水準に達していないと認められないようです。試験結果を踏まえて今後の対策を考えたいと思います。

登録日本語教員については、経過措置としていくつかの認定ルートがあり、試験免除のルートもあります。私は試験免除にはならないはずでしたので、基礎試験、応用試験を受験しました。もう少し日本語教員試験やその周辺に関する情報を深掘りし、皆さんにお知らせできればと思います。

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