東京風景(1)明治神宮

明治神宮本殿

明治神宮は東京都渋谷区にある有名な神社です。明治天皇が明治45年(1912)7月30日に崩御になりましたが、御神霊を東京にお祀りしたいという国民の思いにより大正9年(1920)11月1日に創建されました。第122代天皇の明治天皇と昭憲皇太后を御祭神としています。

明治神宮の杜は全国から寄せられた約10万本を植栽した人工林です。今では人の手が入っていることを感じさせないほど樹木が生い茂った緑豊かな神社で、都会の喧騒を忘れてしまいます。初詣には日本で一番多くの参拝者が訪れます。正月のテレビ中継では境内に大勢の人があふれかえっている光景が映しだされます。参拝する前までは俗化しているイメージを持っていましたが、実際に行ってみるとそんなことはなく凛とした空気が漂っています。

私は年に数回は参拝する、都内で一番のお気に入りの場所です。明治の杜の霊気に触れ、心を整えます。明治神宮のおみくじ「大御心」は、明治天皇と昭憲皇太后が詠んだ歌が記されています。歌の内容を今の自分の状況に当てはめて振り返り、気持ちをリセットしています。参拝の際にはぜひ、お試しあれ。(樹)

JR原宿駅の方から入る南参道。参道の両側には背の高い大きな木が茂っている

                         

「東京風景」では、東京のさまざまなスポットを紹介していきます。「今」の東京の姿に焦点を当て、日本の首都であり世界でも有数の大都市である東京という街への理解を深めていきたいと思います。

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